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[転載]「欺瞞の日本」から「本来の日本」を取り戻すには

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      おわら風の盆(浴衣姿のうなじには弱いです^^;)   

 御来訪感謝申し上げます。
 反日左翼が「平和・反核・反戦」という誰も反論できないキーワードを基に反日プロパガンダする嫌な8月がやってきました。当地でも、地元の共産主義者が隠れ蓑にしているエセ平和団体が県内のマスコミ各社や各教育機関を後援に主催する、日本悪者論を喧伝するための展示会が行なわれるようです。偽善者は反日左翼にも利用されるのです。
 
 前回のエントリーでは、民族としての歴史も伝統も文化も誇りもない韓国出身の在日学者の低劣な文章を紹介しましたが、今日は翻って、世界的にも民族としての歴史も伝統も文化も誇れる日本人の学者の崇高な文章を引用させていただきます。

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 【正論】終戦から65年 文芸批評家 都留文科大学教授・新保祐司
2010.8.2 03:10産経ニュース【正論】

 ■欺瞞を脱し「本来の日本」再建を
 敗戦から65年目の夏を迎える。
 私が生まれたのは、昭和28年の5月で、サンフランシスコ講和条約により日本の主権が回復した昭和27年4月28日の1年後ということになる。
 だから、「占領下」のことは体験として知らない。しかし、昭和30年代初頭からの半世紀余りの時空間の変遷についても、その中で生きてきたにもかかわらず、何か不思議と実感がないのである。
 たしかに、東京オリンピックも見たし、大阪万博にも行った。オイルショックも体験したし、バブルの時代も知っている。しかし、私は、いつも日本である「かのよう」な日本に生きているという感じを抱いてきたのであった。
 ◆日本人の精神の宿命を超えて
 今、日本である「かのよう」な日本という少し変な言い方をしたが、これは明治の文豪・森鴎外の作品「かのように」から思いついたものである。
 この小説は、明治45年、鴎外が50歳のときに発表されたもので、鴎外その人の述懐としても重要な位置を占めているが、近代の日本、あるいは日本人の精神の宿命を示唆している問題作である。
 聡明(そうめい)な懐疑主義者として、鴎外はドイツの哲学者「ファイヒンゲル」の『かのようにの哲学』を参考にしながら、自由とか義務とか絶対とかは存在しないが、それらが存在する「かのように」考えなければ、人間の倫理は成りたたない、という。そうなると、社会は崩壊してしまうから、自由とか義務とか絶対とかがある「かのように」考えるというのである。
 近代日本における最高の宗教哲学者・波多野精一は、このような考え方を「自覚された虚偽の世界」「欺瞞(ぎまん)の態度」と批判したが、この「かのように」見なして生きる態度は、鴎外個人を超えて、近代の日本人の精神の底に潜んでいる。
 私は、戦後の日本に、このような「自覚された虚偽」「欺瞞の態度」を強く感じるのである。昭和27年4月28日に、日本は独立した。しかし、その後の日本は、自主独立の国家であろうか。独立した国家である「かのよう」な国家ではないか。
 「占領下」に現行憲法は作られた。独立後も、この憲法を日本人が作った憲法である「かのように」思い込もうとしている。
 このように根本のところで「かのよう」なものの「欺瞞」をしている国家は、結局国家である「かのよう」な国家であり、その中で生きている日本人も日本人である「かのような」国民にすぎなくなる。さらには、そういう国では、人間は生きている「かのよう」な人間になっていってしまうのではないか。
今日、流行している文化は、そのような人間にふさわしいものである。
 今、必要なのは、この趨勢(すうせい)を逆転して日本である「かのよう」な日本を、本来の日本に立て直すことである。
 ◆「勇ましい高尚なる生涯」
 国家がそういう確固としたものに回復するのには、まず国民一人一人が、住民や市民、あるいは地球人といった虚(むな)しい存在から脱却して、本来の日本人という国民にならなければならない。
 そのための一つの道しるべとして、私は内村鑑三の『後世への最大遺物』を夏休みの読書として読むことをすすめたいと思う。これを一人でも多くの日本人が読み、何か一つでも行動に移していけば、日本人は、あるいは日本という国家は「かのよう」な存在であることから、本来の自主独立した存在へと脱却していくであろう。
 『後世への最大遺物』は、明治27年、鑑三が33歳のときに箱根で行った講演である。現在、岩波文庫に『デンマルク国の話』とともに一冊になっている。
 人間が遺(のこ)すものに、金や事業や思想がある。しかし、これらは何人にも遺すことができるものでもないし、また「最大遺物」でもない。鑑三は「それならば最大遺物とは何であるか。私が考えて見ますに人間が後世に遺す事の出来る、そうして是は誰にも遺す事の出来るところの遺物で利益ばかりあって害のない遺物である。それは何であるかならば勇ましい高尚なる生涯であると思います。是が本当の遺物ではないかと思う」と語っている。
 金、事業、思想といったものよりも「勇ましい高尚なる生涯」の方が「最大」なのだという逆説を分かっている日本人が、日本という国家を支えてきた国民であった。鑑三は、この講演を「我々は後世に遺すものは何にもなくても、我々に後世の人に是ぞと云うて覚えられるべきものは何にもなくとも、あの人は此の世の中に活(い)きて居る間は真面目(まじめ)なる生涯を送った人であると云われるだけの事を後世の人に遺したいと思います」と結んでいる。
 「勇ましい高尚なる生涯」を志す人間は、日本である「かのよう」な国家に生きていることに耐えることができない。今や、日本であることにしっかりと根差した本来の日本の再建にとりかかるべき秋(とき)である。(しんぽ ゆうじ)

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 御来訪の国思う皆様も、常に「本来の日本を取り戻すためには?」を命題に日々過ごしておられると思います。
 不肖敬天愛人も現況を嘆くばかりでなく、現在の虚偽・虚構に汚染された日本社会を打破するにはどうしたらよいのか?といつも考えています。
 特定の他国史観・国内の反日史観による、靖国問題をはじめとする日本へのいわれなき冤罪史観を植えつけられて来ていながら、尚、何ら疑問をもたず、戦後の総括すら忌避して近隣諸国の言うがままに唯々諾々と生きて来たのが戦後の日本人でした。
 そこには、かつて世界中から揶揄された「エコノミックアニマル」というありがたくない蔑称をもらいながら、金や事業を追いかけることにせっせと勤しんできた日本人の原風景もありました。
 21世紀に突入する直前の1990年代のおわりに、大東亜戦争当時のアメリカやロシアの公文書が情報公開制度により公開され、今まで日本人には知らされて来なかった、あるいは故意に隠蔽されて来た新たな史実も知るところとなり、多分に歴史検証及び歴史認識の見直しの必要を迫られながらも、国家基盤の存立よりも金と事業を追いかけることを優先するあまり、一部の良識ある学者・研究者を除き、日本社会全体としてはわざとスルーするというありさまでもあったようです。
 官僚や政治家だけでなく、国民の間にも「事なかれ主義」が浸透していることの証しとみても間違いないと思います。ここで事を荒立てて、せっかくうまく行っていた商売の付き合い(特に特亜などの近隣諸国)を悪くしたくないという、小商人根性でもあります。
 
 引用の記事にあるように、本来の日本を取り戻すためには、日本を再建するためには、正しい歴史認識、国の伝統・文化を愛する気持ちに代表される愛国心も勿論必要不可欠です。しかし、それだけでは、ビジネスやお金が絡んでくると簡単に腰砕けになってしまうのも弱い人間の性でもあります。
 引用記事のテーマである「勇ましい高尚な生涯」とは、我々凡人にはずいぶんと敷居の高い表現ですが、敬天愛人はこう噛み砕いて考えます。
 人を見るとき「私生活を見ろ」という教えがあります。どんなに立派な事や哲学を言っても、エラそうに講釈をぶっても、その人間の私生活を見れば、本当に真面目に生きている人間かどうか解る、ということです。
 「勇ましい高尚な生涯」も、人様から見られて恥ずかしくない(貴賎ではなく)生活を送ることだと感じるのです。
 「真面目な生涯」とは、金や事業・思想のためでなく、(国民一人ひとりが)いち日本人として国を思い、家族を思い、国を支えて生きて行こうとする「日本に根ざした」日本人として人生を送ることを言っているのだと思います。そしてそこには反日勢力につけ込まれる隙はありません。
 常に「ベクトルは国へ向けて」いれば、国を構成する最小単位である家族もないがしろにできるはずはありませんから、私生活も乱れるわけはありません。
 そこから、日本人と日本の再生が始まるのだとも思います。
 生意気ながら、敬天はこの引用文を読んでこのように受け取らせていただきました。


 敵につけ込まれる隙の無い日本人を目指しましょう!!
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転載元: 敬天愛人(東北の片田舎から憂国の発信)


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